モノの整理は、こころの整理。
そんな思いから、わたしは整理収納のロジックに
心理学NLP(ニュートラルベースNLP)の要素をプラスしています。
NLPというのはアメリカ発祥の心理学で、オバマ大統領も用いたという有名な話もあるほど、実践に役立つ心理学です。
さて、その講座を受けている際に【般若心経】に触れる機会がありました。
(般若心経をものすごく簡単に説明しますと、西遊記に出てくる三蔵法師さまがありがたい経典をインドから中国に持ち帰り、それが日本に伝わり、サンスクリット語から漢語になり、般若心経となりました)
我が家は仏教で、お墓も仏壇もありますが、実はまったくお経は全くわかりません。
『なんかありがたい・・・』『意外と身近』なお経なのですが、なんだか遠い存在でもある。
ですが、『整理収納に近いこともある!』という発見をしたのです。
お経に登場する観音さま=観自在菩薩(かんじざいぼさつ)。
観世音菩薩(かんぜおん)とも呼ばれる仏さまですが、
この【観自在】が片づけにとても大切なエッセンスなのです。
観自在とは、【あらゆる面から自在に物事を観る】という意味。
そうです。整理収納作業は、【あらゆる面から自在に物事を観る】必要があるのです。
モノをなかなか手放せない家族がいるとき。
住空間が狭くなっているのもわかるけど、どうしても手放せない。
原因は一体なんなのか?
手放して欲しい家族、手放せない家族、どちらかに問題があるのでしょうか。
モノを手放すかどうか?は実はたいした問題ではありません。
向き合うべきは【手放して欲しいこころ】【手放せないこころ】
つまりは【自分の都合を押し通すこころ】にあったりします。
そして。収納方法を決めるとき。収納用品を買うとき。
収納にはメリット・デメリットの両方が必ずあります。
メリット・デメリットは人により感じ方が違うものです。
そして一度決めた収納方法も、季節やライフスタイルの変化で
変えたほうが使いやすくなることがよくあります。
視野が狭くなると、白か黒か?となりがちですが、
整理収納作業は白でも黒でもない、
ピンクや緑が正解だったりすることがけっこうあるものです。
そしてピンクや緑もやがて変化をし、
黄色になったり、もしくは白になったり。
整理収納作業は、自在。
あらゆる面から観て、変化できる、変化するものだと思うのです。
もうすぐ連休です。連休に片づけ整理収納作業をする方も多いと思います。
【あらゆる面から自在に物事を観る】
そんな視点を持ちながら進められると
家族みんなで居心地のいい空間ができていくのではないかと思います。
住環境は思考、行動の基盤となり、健やかに暮らすための重要な鍵だと思っております。住宅が建てて終わりでなく、掃除や点検が必要なように、整理収納も【一度整えて終わり】ではなく、ライフステージが変わり、価値観が変われば、合う収納も変わっていきます。【生きている限り付き合うもの】です。家事をラクにして、自由な時間を増やす。家族一人一人が自分のことは自分でできるようになる。そんな環境を整えることで自分と家族の笑顔が増え、心身ともに健やかに過ごせるのではないかと思っています。住んでいる実感と、整理収納からみなさまのおうちづくりをサポートします。